課長級の給料とは!役職での平均年収について
みなさんは、自身の年収について不満を覚えたことはありますでしょうか。
年功序列か実力主義かはともかくとして、企業に長年勤めることにより係員から係長、課長などと仕事に対する責任とともに役職は向上していきます。
ここでは、課長級の給料など役職ごとの平均年収について分かりやすくご説明したいと思います。
企業での役職について
役職と一言で言っても様々な階級が存在します。また、会社ごとに特色がある場合もありますので、一概に全てこのとおりと定義づけすることは難しくなっています。
あくまで参考として、こういった役職があるものだということをご認識頂ければと思います。
1.会長(取締役会長)
社長のうえにおかれる役職で、「名誉職」としての位置づけであるケースが多いです。多くの企業では、自身の経験や知識から社長に対するアドバイザー的な存在として位置づけられることが一般的です。
2.社長(代表取締役社長)
代表取締役とあるように、その企業における全業務の代表者であり責任者です。法的な根拠を明確にするために「代表取締役社長」という形で、株式会社の代表者を表しています。(有限会社では取締役となります。)
3.副社長(取締役副社長)
社長(代表取締役社長)の補佐的な位置づけで、社長とほぼ同じ権限を付与されているケースが多いです。
4.専務(取締役専務)
副社長とほぼ同様にポジションで、社長を補佐する立場の役職です。日々の具体的な業務よりも、社長に対する補佐に特化しているポジションです。
5.常務 (取締役常務)
企業の業務を遂行するための管理に従事するポジションです。取締役であれば、社長を補佐する任務も兼ねることがあります。
6.監査役
企業の職務を監査するポジションで、主に業務や会計を監査する役割です。内部監査などで社内へと自浄作用を促す役割を担っています。
7.本部長(事業部長)
各事業部門における代表者、責任者の役割です。役員ではなく、一般的な従業員の部類に入りますが、経営層としての考え方、行動が求められます。
8.部長
各部門における代表者、責任者のポジションです。本部長と同様に、従業員の位置づけですが、経営者としての視点が求められます。
9.次長
部長の職務を補佐するポジションです。
10.課長
組織における「課」の代表者にあたるポジションです。ひとつ下の序列にあたる係長を取りまとめる役割であることが多いです。
11.課長代理
課長の職務を補佐するポジションです。
12.係長
数名のチームメンバーをマネジメントする立場です。
13.主任
係長とほぼ同様のポジションで、数名のチームメンバーを統括するポジションです。
14.一般社員
特定の権限がなく、与えられた業務を進めるポジションです。その名の通り、一般的な社員の役職であり、最も従業員数が多いポジションです。
役職ごとの平均年収について
業界や会社の規模、男女の差などによって、役職の平均年収を算出することは難しいと言えるでしょう。一概にこのとおりの金額をもらっているわけではありませんが、大よその参考値として次のとおり記載します。
【厚生労働省公表資料より抜粋】
企業全体の常用労働者が100人以上の企業に属する雇用期間の定めのない労働者について、役職別の賃金をみると、男性では、部長級659.8千円(前年比0.7%増)、課長級536.8千円(同2.0%増)、係長級401.0千円(同0.2%減)、女性では、部長級592.7千円(同1.5%減)、課長級460.1千円(同2.4%減)、係長級353.7千円(同0.8%増)となっている
平成30年
役職男性女性
賃金
(千円)対前年比
増減率役職・非役職間
賃金格差
(非役職者20~
24歳=100)年齢賃金対前年比
増減率役職・非役職間
賃金格差
(非役職者20~
24歳=100)年齢
部長級659.80.7304.352.6592.7-1.5275.352.2
課長級536.82.0 247.648.5460.1-2.4213.748.7
係長級401.0 -0.2185.0 44.9353.70.8164.345.3
年収年収
部長級約923万円約830万円
課長級約752万円約645万円
係長級約561万円約495万円
※1 年収は上記月例給より算出
※2 年収は12ヶ月+ボーナス2ヶ月と仮定して計14ヶ月で算出
まとめ
ここまで、役職での平均年収についてご説明させて頂きました。
一般的にですが、課長級ともなると年齢も約50歳に近いことから、大学卒業後ストレートで22歳より入社したと仮定して、25年以上の勤務を勤め上げて初めてなれる役職であることが伺えます。また、男女によって年収に差はありましたが平均約650万円~約750万円程度の年収が確保されているものであると想定されます。年収だけを見るとかなりの金額をもらっているように感じ取れますが、ここに至るまでに25年以上も会社に対して貢献してきたからこそ、初めて評価されたうえで支給される年収であるともとらえることが出来るでしょう。
新入社員の頃の年収と比較すると数倍は乖離があると思いますが、逆を返すと長年にわたって会社に対して貢献することにより、適切な評価をされたことでこれだけの高収入を得られることが分かっていれば、多少嫌なことがあっても頑張って会社勤め続けることもできるのではないでしょうか。
これらの内容が、少しでも仕事を続けて行くにあたりモチベーションアップに繋がるのであれば幸いです。
参考文献:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/13.pdf
厚生労働省公表資料より