転職でキャリアアップが見込める業種とは?
みなさんは、転職でのキャリアアップについて考えられたことはありますでしょうか。
単純に転職するのではなく、キャリア形成の一環として転職することによりキャリアアップを可能とします。
ここでは、転職でキャリアアップが望める業種について分かりやすくご説明したいと思います。
キャリアアップの概念とは
キャリアアップの概念とは、、今後の自身のキャリア形成においてその職業に就くことで次のキャリアへの足掛かりとなるスキルや業界知識、資金などを蓄積することができる職業と定義づけられています。
国土交通省や経済産業省を初めとした省庁においてもICT関連については、財務省に対して積極的に予算要求をしていることからも伺えるように、将来的にAI(人工知能)に取って代わられる職業が多くなると指摘されていいます。今後の国内状況やICT関連技術の進歩を視野に入れることにより、キャリアアップに強い職業を考慮する場合は、「専門性(プロフェッショナル性)」のほか、収入の良さ、業界自体の発展性、技術の汎用性、独占業務の有無などを考慮する必要性があります。
キャリアアップに強い職業を考えるうえでの要素とは
全ての業界においてキャリアアップが見込めるわけではありませんが、キャリアアップを目指すのであればポイントを抑えておくべきです。ここでは、キャリアアップに強い職業を検討するうえでの要素についてご説明します。
1.専門性(プロフェッショナル性)の高さ
誰でもできてしまうような汎用性の高い性質のものでは、キャリアアップをあまり見込むことができません。自身しかできない専門性を用いて、企業に対する有用性を示すことによりキャリアアップする道が開けると言えるでしょう。
2.収入の良さ
キャリアアップをするのであれば、現状よりも高い収入を目指すべきです。逆に収入が減少してしまうのであれば、検討する余地があるのではないでしょうか。
3.業界自体の発展性
これは非常に重要な要素です。現在は良いかもしれませんが、将来的に衰退していくであろうことが想定される業界では、業界そのものの発展性を見込めません。少なくとも、自身が定年退職するくらいまでの中長期の観点で、発展若しくは現状維持を保っていられるくらいの業界に身を置くようにしましょう。せっかくキャリアを積んで資格等を取得したとしても、業界に需要がなければ意味がありません。
4.職業で培われるスキルの汎用性
仕事をしていて培われるスキルが同業界及び別業界でも使えるのかどうかは非常に重要なポイントです。スキルの汎用性が高いということは、色々な業界で利用することができることであり、言い換えればそれだけ需要があるということです。
5.独占業務の有無
薬剤師や司法書士など、その資格を取得していないとできない業務はキャリアアップの展望性があると言えるでしょう。誰でもできる仕事ではなく、国家資格などを利用することにより業務を独占できることはキャリアアップに繋がります。
キャリアアップが見込める業種とは
今まで、キャリアアップの概念や要素をご説明しましたが、具体的にどのような職業がキャリアアップに強いのでしょうか。ここでは、具体的な業種についてご説明したいと思います。
1.IT関連
日本政府が日本再興戦略2016の中で、第4次産業革命に対応したIT技術者等の育成方針を打ち出した当時、不足数17万人と言われたIT人材は2030年には約79万人に拡大するとの推計が公表されていました。
サイバーセセキュリティ分野や、AIを活用して新しいビジネスを創出する「高度IT人材の育成」を最重要課題に据え、対応策として講じられています。
IT関係の領域は日本政府が人材育成目標を定めるほど重要視している分野です。各省庁においても積極的に予算確保に努めていることから、将来の発展性が高いと期待されているIT分野において自らのITスキルをプロとして活躍できる域まで向上させることは、今後のキャリアアップに強く結び付くことになります。
2.土木・建築関連
国土交通省などが主となって行う、公共事業がメインとなっています。道路・橋梁・河川など様々なインフラ整備が事業内容となっています。我々が生活するにあたって必ず必要でありますので、事業そのものがなくなることはあり得ません。
また、オリンピックや万博といった日本を上げての一大事業も控えていることから今後も事業は拡大していくことが想定されます。
また、モノを作るだけではなく昨今では維持管理についても焦点があたっています。笹子トンネル天井板崩落事故をきっかけとして、平成26年7月に道路法施行令の一部が改正されたことにより各自治体などによる施設管理者は5年ごとの定期点検が義務付けられています。定期点検は自治体により業務委託の様相を呈して発注されることとなりますが、ここでも技術士の資格が求められます。定期点検は、施設を撤去しない限り永続して続きます。これらの業務を技術士などの技術的知見を発揮できる人材に任せていることから、キャリアアップとしては非常におすすめであると言えます。
まとめ
ここまで、転職でキャリアアップが見込める業種についてご説明させて頂きました。
キャリアアップを視野に入れるのであれば、どの業種でキャリア形成をしていくのかが極めて重要であると言えます。
これからキャリアアップを検討される方にとって、少しでもこの記事がお役に立つことができれば幸いです。