退職理由って何なの?

退職理由って何なの?

退職する際には理由を聞かれます。では退職理由とは何でしょう、退職経験者はどんな内容を伝え退職したのでしょうか。

退職する場合の理由は人それぞれです。しかし、現在の状況より良い環境を求めて転職をされる方が多いため、退職理由もプラス面よりもマイナス面が多くなってくるようです。

厚生労働省の平成 29 年雇用動向調査結果の概況より見ていきました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/18-2/dl/gaikyou.pdf
退職理由に挙げられる上位3つ
□給与が低い
□職場の人間関係が悪い
□労働条件、休日など労働条件が悪い
上記のような退職理由が男女共に上位3つ挙がります。
では具体的に詳細を見ていきましょう。
給与が低い
⇒昇給のタイミングや条件は会社によって異なります。しかし、それでもなかなか思うように昇給しない場合があります。また、もともと平均給与が低い職種もあります。その場合、昇給を待つよりも、ベースである基本給を高くすることや、昇給の条件の良い職場に転職すること、異なる職種への転職をすることで給与のアップを実現することが期待できます。

職場の人間関係が悪い

⇒なかなか人事異動がない場合や、新人が入ってこない職場は人間関係の風通しが悪くなってしまい、働きづらくなってしまうことがあります。また、上司や、先輩後輩関係がうまくいかない場合も人間関係に支障が出てしまい、仕事を続けるモチベーションがさがってしまいます。
□労働時間、休日など労働条件が悪い
⇒職種によっては、24時間勤務、または休日がまとまって取れない等、就労する上でやむを得ずその環境になるものがあります。また、職員に対する配慮のない違法に近い労働環境になっている職場もあります。労働組合のような職員側の労働条件を交渉する部門はあるものの、実際は、思う様に条件が変わらないことがほとんどです。そうなると、条件に合った自分の希望する職場を探すことが早いと言えます。

他にどんな退職理由があるか
他にも会社の将来が不安、能力・個性を活かせない、仕事に興味が持てないと言った理由が続きます。いずれもマイナスな理由が多いことがわかります。

退職理由を伝える上で起こる問題

それでも、退職をする際には誰しも円満に退職をしたいと考える方が大半です。あなたが退職を伝えた際に、雇用主から問題なく受諾してもらえれば問題ありません。しかし、あなたが退職してもらいたくないような人材である場合は、引き留められる可能性があります。     その場合、退職理由としてマイナスな理由を伝えた場合に、そのマイナスな理由が改善されれば辞めずに留まってくれるかもしれないと雇用者は考えます。そして退職理由の改善案や、あなたの希望に沿った条件を提示され、辞めづらくなってしまうことがあります。
 または退職理由を伝えた際に、雇用主とトラブルになり退職した結果、同業界で転職しづらくなってしまった…といったことが起こります。

納得してもらう退職理由とはどんなものか

では、雇用者に納得してもらうためには、どのようなポイントを押さえる必要があるかを考えてみます。

前向きな理由
□個人的な理由
□家庭の理由

前向きな内容
⇒「資格取得したいから」「海外と取引のある同業種で力を試したい」等、今の職場環境では絶対にできないこと、かなえられないことで、且つ前向きなことを理由にするのが一番です。具体的な目標を持つ意志は変えられないと雇用者に思ってもらうことで納得してもらうことができます。

個人的な理由
⇒「自身の健康が優れない」等、プライベートな問題は止むを得ないと考えられる、または雇用をしていることで雇用主にも不利益があると判断される可能性が大きくなり理解してもらいやすくなります。

家庭の理由
⇒「親の介護がある」「家族が転勤になり引っ越すことになった」と言った、本人だけではどうすることもできない問題の場合も、やむを得ない理由と考えられ、納得してもらうことができます。

それでも引き留められた場合は

これまでのような退職理由を説明しても、なかなか雇用主に納得してもらえないことがあります。または、退職しないように条件を出され、交渉されます。そのような場合には、その場では退職についてどうするか、答えないようにし、一度持ち帰って検討してくる旨を伝えましょう。そして、後日、自身の気持ちは変わらなかったことを伝えましょう。数日経過しても自身の考えが変わらないことを伝えると、あなたの意志が強いことを表すことができ、雇用主は引き留められないと考えます。

退職理由で事実と異なる内容を退職理由として伝えるのはよいのか

退職にあたり、本当の退職理由を伝えられないと言う方は、事実と異なる理由を退職理由としようと考える方もいるかもしれません。しかし、その行為は良いことではありません。その職場はスムーズに退職することができるかもしれませんが、万が一、転職先でも前職と繋がることが出てきた場合は、転職先で働きづらくなってしまいます。また、同じ職種での転職でなかったとしても、どこかで前職の方に会うことは十分考えられますから、あなたの現状を知った場合、前職の相手の方との関係は悪くなってしまうリスクがあります。

まとめ

転職準備にあたって、退職を現職場に伝えることは大切な項目です。退職のことが気になってしまい、転職準備に時間や労力を注げないのは避けたいことです。円滑円満な退職のためにも、雇用者に納得してもらえるような退職理由かを、必ず一度はまとめ、伝えようにしましょう。

コメントする