業種別の平均年収って?

業種別の平均年収について、自分の業種以外のことを詳細にご存じの方は多くないことと思います。様々な業界の平均年収については、転職を考えている人の中でも、現職と異なる業界を考えている方には特に押さえておくべき情報です。この記事を読むことで、2020年現在における業種別の平均年収についての概要がわかります。

2020年の日本人の平均年収

国税庁の民間給与実態調査より、令和元年における日本人の平均年収は約436万円ということがわかりました。また性別における平均年収は男性:540.0万円 女性:296.0万円となっています。この平均を基準に現職における自身の年収も照らし合わせ、気になる業種について、みていきましょう。

業種別平均年収の高いランキング 
では、実際に年収の高いランキング総合と男女別の年収平均のベスト3を以下に挙げてみます。
以降は、ランキング1位から具体的な金額と共に各業種別に解説をしていきます。

全体の業種別平均年収

1.メーカー453万円
2.金融448万円
3.総合商社446万円
4.IT/通信444万円
5.メディカル426万円
6.建設/プラント/不動産418万円
7.インターネット/広告/メディア 407万円
8.専門商社406万円
9.サービス369万円
10.小売/外食 353万円

また性別による平均年収の違いがあるように、業種によっても、男女の平均差があることがわかりました。

男性の業種別平均年収ベスト3      
1.金融 540万円
2.メディカル 510万円
3.メーカー 492万円

女性の業種別平均年収ベスト3

1.IT/通信 386万円
2.総合商社 376万円
3.金融 370万円

各業種の平均年収解説
1.メーカー  全体)453万円男性)492万円女性)366万円
メーカーの中でも医薬品/医療機器、半導体/半導体製造機、電子/電子機器といったものが上位に挙がります。いずれも社会的に高需要といえる業界です。特に医薬品や医療機器はコロナ禍の今年、特に伸びており、需要のみならず社会貢献にもつながる業種は今後も年収が高くなる傾向にあります。他にもメーカーの中には精密機器、自動車部品、石油化学等の日常に繋がる重要な産業を支えるものが多いため、安定的で高給になると言えます。

2. 金融全体)448万円 男性)540万円 女性)370万円
監査法人やコンサルティングファームと言った企業の経営や財務に関して関わる業種も含まれており、重要度高い業種であるため年収平均を挙げています。その次に証券会社と言った、金融の中でも経済の知識が深く必要になってくる専門性の高い業種が平均値を挙げています。

3.総合商社全体)446万円男性)487万円女性)376万円
社会に流通している多種多様な商品を取り扱う総合商社。取り扱う分野が広いことから、高い資金力と組織力を持つことが多い。そのため安定している企業が多くあるが、分野が多岐に渡ることにより、年収としては平均的と言えます。

4.IT/通信全体)444万円男性)471万円 女性)386万円
最先端の通信技術を支え、それによる人々の需要も増えている業界です。ですが、収益
増に直結しないとも言われており、業界順位としても4位に収まっています。
しかし、IT・通信は年齢による年収アップは他の業界より期待できる業種でもあります。

5.メディカル全体)426万円男性)510万円女性)357万円
医薬品業界の研究や開発は、日本の社会の医療技術を左右するため、高い給与平均をたたき出しています。女性の平均年収が低いため全体は5位となっていますが、男性のみの平均給与は2位となっています。

6.建設/プラント/不動産全体)418万円男性)451万円女性)349万円
この業界は不動産が上位です。建物や土地等の物件は、必要不可欠であること、また1度の取引で相当な金額が動く業種であるため高いのですが、建設、土木と言った現場系の業種も含むためこの平均年収はこの数値になっています。

7.インターネット/広告/メディア全体)407万円男性)448万円女性)364万円
カルチャーや娯楽、商品宣伝に影響力のあるジャンルではありますが、全体的な年収は高いとは言えません。流行り廃りと言った時代の流れや経済状況に年収も影響されやすい業種と言えます。

8.専門商社全体)406万円男性)443万円女性)343万円
紙パルプ商社や電子部品商社、食肉商社と言った専門分野の取引を行っていくのが専門商社です。取り扱う分野の深い知識が必要になりますが、分野によって平均給与に差があるため、総合商社との差が出ています。

9.サービス全体)369万円男性)405万円女性)328万円
ホテルや、フードサービス、レジャー等多くの人が利用するのがサービス業です。頭数を必要とするため、平均給与は低めとなっています。

10.小売/外食全体)353万円男性)390万円女性)309万円
小売りはインターネット通信販売が平均を大きく上げています。百貨店、スーパー、アパレル等の業種ですが、全体的に年収はあまり高くない傾向にあります。また2020年はコロナ禍の影響で外食の業界に大きな変動があったため、来年以降も数年は変動がみられるでしょう。

まとめ

業種による年収の差は平均数値だけを見ても100万円となりました。転職の動機として「年収に満足していないから」という理由は非常に多いものです。現職と同じ業種でも転職をすることで年収アップを見込めることはありますが、異職種に転職すると言う選択肢を考えるもの悪くはないのかもしれません。

※1 求人/転職 デューダより
https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/

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